蔵居世壊と名乗った青年に対して例の声はそれまでとは全く違った低い呪詛めいた言葉を唱え始めた。
それは今まで青年が聞いた事もない言葉だった。いや、むしろこれを言葉と呼んで良い物かすら、青年には判断がつかなかった。
最初は低音でゆっくりと、徐々に速度が増していき、遂には狂気じみた絶叫が加わる。
およそこの世の物とは思えない程の宇宙的恐怖と狂気を伴った名状し難い意味不明な呪詛の如き言語の羅列はそれまでかろうじて正気を保っていた青年を空虚な脱け殻に変貌させるには十分過ぎた。
視界は暗転し、意識が吹き飛び掛かった青年が最期に耳にした言葉、それは………
《汝、悪疫の加護を賜りし者よ。世界を三分の一たらしめ、その歓喜の声に耳を傾けよ》
第三回 了

コメント

なべKII
2010年9月21日21:07

キターーーー
悪疫の加護とかパないです><

74AE
2010年9月21日21:33

殆ど打ち切り同然の扱いだった話なんですがふと思いたって続きを書きました。
見れば見る程暗黒神話ですなwww
独創性の欠片もなくて申し訳ありませぬ。

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